スズキの生み出したビジネスバイク スーパーモレ その歴史は長く 1986年発売の「モレ」に端を発し 1994年「スーパーモレ」にフルモデルチェンジ後 2007年の排ガス規制まで発売され続けた パッソルのようなギアーのような ファッションバイクともビジネスバイクとも言えるような ユニークな外見が特徴です
まず特筆すべきはその積載性でしょう この車両は純正オプションの大きなフロントバスケットですが ノーマルでも自転車用のようなカゴがついています 買い物の際には袋ごとぶち込めるので大変便利 さらに簡単なステーで固定されているので どんなカゴでも取り付けることができます リアキャリアは紐を固定するフックが6コもついています 荷物をくくりつけるも良し ボックスを取り付けるも良し
スーパーモレ(FA14B)のエンジンはセピアと同じものがついている 軽快かつパワフル 2stならではのパンチある走りを楽しめます 最高速は完全ノーマルの状態で60km/h出ます リミッターは存在しないようです タイヤは10インチでサスは1本 初代モレはサスが2本ついている 見分けるポイントですね
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フロントはなんと12インチのタイヤが採用されています 50ccで12インチホイールを採用している車種はかなり少ないでしょう これにより抜群の安定性を実現している シグナスXやZZ等の12インチスクーターに乗ったことのある方ならわかると思います |
サイドスタンドが標準装備という嬉しい設定 ちょっとコンビニに寄るときなど非常に重宝します 大きくバンクすると地面に擦りますが バンクセンサー代わりにもなるということです 足元のステップは大きめのものが採用されている そのため走行中にこまめにポジションを移動でき 長距離走る際に体の負担を減らします また足元には小さなレッグシールドが付いていますが 風の巻き込みがひどく正直使い物になりません 制限速度30km/hをキープして走る分には快適なのかもしれません
キーを回してシートを開けると燃料タンク・オイルタンク・書類入れが現れます シートをロックする部分のパーツは なんと樹脂です これではこじられたら簡単に開いてしまうではないか ホンダなら必ず金具を使いますよ さすがスズキ 燃料タンク容量は4.8リットル ツーリングに使うとなるとあと一声欲しい所ですが ガソリン満タンで帰って来れない場所までモレで行く者はそういないのでそれで良い
メーター周辺は必要十分な要素をおさえていてGOODです オドメーターは5桁まであります 4桁表示で走行距離をごまかしがちなスクーターとは一線を画していますね 燃料計の存在も利便性を大きく向上させていると言える スイッチ周りは大変チープでウィンカーもプッシュキャンセルではありませんが スズキなのでこれで良い
ヘッドライトはカゴ下に設置されています 荷物をいくら運搬しても支障のない良設計 バルブは30w/30wで死ぬほど暗いですが モレで夜間走行する愚か者はそういないのでそれで良い
簡単な乗車インプレ
・出足は非常に鋭い。ウイリーできそう。アドレスv125と0−40km/hは互角に走れた。 ・直線の走行は非常に安定している。路面のギャップにも強い。 ・ブレーキは、前後ドラムブレーキだけあってやや不安。もっともストリートユースでは全く問題ない。峠やサーキットで連続走行するとなると厳しいところ。 ・コーナリングはしやすい。安心して倒すことができる。普通の単車のようなポジションのおかげもあると思う。 ・シートはやや硬め。1時間ほど連続走行するとケツが痛くなった。ケツをずらすと荷台に落ちるため、ピリオンシートを設置したくなる。 ・カゴに重い荷物を積むと、ハンドリングに大きく影響が出る。重量物の積載には荷台を活用するのがベター。 |